僕が高校生だった頃ライトノベルは面白かった

別に今のラノベが面白くないとは言っていない。
なぜなら大学を卒業して就職して以来、ラノベを一切読んでいないしアニメ化作品すら見てもいないからだ。

前回このような記事を投稿してみたところ、思った以上の反響をいただいた。

funny-creative.hatenablog.com

少々エキセントリックなタイトルなので、批判を受けるかもしれないと危惧していたが全くの杞憂だった。
そもそもファフナーという作品自体が対話の重要性を説いている作品なので、本文を読まずにいきなり殴りかかってくるファンなど最初から居るわけはなかったのだ。心配しすぎだった。

書いてみて気が付いたのは「大人向けの作品を子どもが楽しもうとしても難しい」という結論だった。
そしてこれは、裏を返せば「子ども向けの作品を大人が見ても楽しめないのは当たり前」という意味合いも含んでいる。

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『蒼穹のファフナー』はぶっちゃけ全然面白くなかった

現在、第2期絶賛放映中の『蒼穹のファフナー』だが、毎週楽しみに録画して見ている。

第1期はリアルタイムで見ていたし、前日譚である『RIGHT OF LEFT』も同様だ。
『宇宙のstellvia』を切っ掛けにファンになったangelaのCDも買ってしまった。
(おこづかいの少ない高校生の自分が作品に投資できる手段はこれぐらいしかなかった)

もちろん劇場版である『HEAVEN AND EARTH』も見ている。
作品に対してはフラットに楽しんでいるつもりだが、どちらかと言えばファンという括りになるかもしれない。

だがぶっちゃけ『蒼穹のファフナー』を初めて視聴したとき、僕の正直な感想は「つまらないアニメ」だった。
見終わってしばらく経ってから、なぜか急に一転してファンになったのだ。

面白いと思った作品をつまらなく感じてしまうことはあっても、逆はかなり珍しい。
なぜそうなったのかと尋ねられれば、答えはわりと単純明快だ。

当時の僕が馬鹿すぎて、作品を受け取れるレベルに全く達していなかっただけだった。

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Web漫画って正直似たようなデスゲームばっかりだよね

一時期よく無料のWeb漫画を読みあさっていた時期があるが、オススメされる人気作は大体どれも似たようなデスゲーム系だと相場が決まっている。

 
目が覚めると主人公は知らない場所にいる
→ろくにルール説明もなく命懸けのゲームが始まる
→人がグロく死んだりショッキングな展開に
→ルールを把握した主人公がゲームをクリアして解放される
 →同じ展開の繰り返し
 
大体これがテンプレ的な第一話の構成だ。
Web漫画をそこそこ読む人も、全く読んだことない人も、「なんか見たことがある」という既視感を抱くことだろう。
 
ぶっちゃけこれは『バトルロワイヤル』とかから連綿と続く、デスゲーム作品と呼ばれるテンプレそのものなのだ。
GANTZ』とか『神様の言うとおり』みたいな作品もこれの亜種に当たるので、どれかひとつでも見たことがあれば、どんな話なのか大体想像がついてくる。
登場人物たちはルール説明のないゲームが突然始まって戸惑うが、読者はだいたいどんな話か既に知っているというメタ構造も含めて使いやすいテンプレだ。
 
「効果があるからこそ多用されるし、多用されれば陳腐にもなる」
(『銀河英雄伝説』――ルパート・ケッセルリンク
 
あとは同じテンプレートを使って、作者が自分の創作性をどこかしらで発揮すればいい。
例えば魅力的なキャラ描写とか、手の混んだ頭脳バトルとか、高い画力を活かした演出とか。
同じテンプレさえ使えば誰でも人気作が描けるというほど甘くはない。どこかに必ず一つはその作者にしか描けない魅力がある。
逆に言えばその魅力一つさえあればそれでよくって、残りは皆と同じものを描けばいいのである。
 
ところでこの「目が覚めたらゲームの世界に居た」って導入、なんだか死ぬほど見覚えがある。
 
ああそうだ。
なろうで流行ってる異世界転生モノと同じじゃん。これ。

一つの作品が生まれる確率と死ぬ確率

先日「打ち切られた作品の続きはもう書かないんですか?」というメールをいただいた。
活動履歴を見てもらえばわかる通り、僕は結構色んな作品を今まで書いてはきたものの、実は一つも完結させたことがない。

創作履歴 – Funny-Creative

確かに1冊の作品としては完結しているが、それでも内容としては長大な物語の第一話といった色合いが強い。
風呂敷を広げるばかりで畳めた試しがないのだ。

僕がまだプロ作家だった頃なら、当たりさわり無く社交辞令として「応援してもらえればそういう可能性もあるかも」とか言えた。
だが僕はもうプロではないし、上手にウソを付ける性格でもない。だから正直に答える。
作品とは生き物なので、一度死んでしまえば生き返ることはない――と。

これまで敢えて目を背けてきたが、問いかけられてみたことでこの事実に正面から向き合う機会が得られた。
どんな作品も完結できるチャンスは生まれたその瞬間にしか与えられないのだ。

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